遠征というと普通、ホテルや旅館に泊まります。
宿がないとき、友達や親せき宅に泊めてもらいたいときもあると思います。
しかし、泊める側にはめんどうくさいことが多いのでもめごとの種になることもあります。
図々しい、うざいと思われずに泊めていただくためのマナーについて解説します。
ホテルでもない普通のお家に、人を泊めるのは迎え入れる側にとっては大変なことです。
いくら親しい仲とはいえ、生活のペースを乱されますし食費や電気代も余計にかかります。
急いで掃除もしなくてはいけません。
ですから、最初からホテルをとる努力すらしないで「節約できるから友達んちに行こう!」という安易な考えで、泊めてくれとしつこく要求するのはやめましょう。
自分で一般のホテルを探す十分努力もした上で、礼儀正しく頼みましょう。
お相手にも都合があります。
断られたら仕方がありませんので諦めて、他の策を考えましょう。
親しき仲とはいえ、泊めていただくのに全くの手ぶらというのは厚かましいのでよくないです。
お土産は何か持参しましょう。
特に相手が目上の親族の場合、友達の家でもご家族が一緒にお住いの場合はきちんとした手土産品の一つも持参しましょう。
一人暮らしの友達や兄弟の場合でしたら、生活パターンや好みもある程度知っているのでわかりますから、もう少し砕けた差し入れでもいいです。
身内とはいえお客を泊めれば電気代も水道代もいつもより余計にかかります。
一人暮らしだと特にお相手の負担になってしまいます。
生活に役立つものの差し入れを持ってきてあげるなどして、自分を泊めたことで生じるであろう支出の埋め合わせはしてあげましょう。
寝間着やアメニティはもちろん自分で持参が基本です。
薄くて軽い旅行用の寝間着もあります。
シャンプーなどもトラベルサイズのものを持参しましょう。
そして就寝時間はきちんと早く寝て、夜遅くまでうるさくしないのは当然です。
小さいお子様やパートナーがおられるお家ではもちろん、一人暮らしの部屋でも深夜に騒ぐのは近所迷惑になります。
家庭により1日の過ごし方のノリは大きく違います。
初めて泊まるおうちではまず何事も、一つ何かを使わせていただくときも声をかけて無断で使わないようにしましょう。
「お手伝いをしたほうがいいのかな?」と思うこともあるでしょうけど、「キッチンを他人にいじられたくない」という性分の人も少なくありません。
掃除やお片づけも勝手にやらないようにし、先方の意向に添えるようにしましょう。
出されたお布団を畳んでおくところまではいいですが、仕舞い場所に関してはどうしたらいいかお伺いしてからの方がいいです。
勝手に押し入れやクローゼットを開けると迷惑がかかることもあります。
何度か泊めてもらったことのある、以前から交流が多い親戚や祖父母、かつて一緒に暮らしていた兄弟のお家でしたら「お手伝いをする」というのを最初から申し出たほうが良いこともあります。
そこは個人の性格やお家の考え方を読みましょう。
朝早く出勤されるご家族がおられるお家なら、きちんとその前に起きてご挨拶をしましょう。
その際にはボサボサ髪のままでなく、できれば着替えて、頭は手櫛でもいいので少しは整えてから出ましょう。
宿泊専用施設でない個人の家に泊めていただく以上、そのお家の状況では急遽泊まれなくなる場合もあります。
ご家族が病気になった場合はもちろん無理です。
また、ご親族に急な不幸などがありすぐに行かなければというアクシデントもありえます。
ホテルでない以上、文句は言えない立場ですので仕方ありません。
友達や親戚でも、「人の家に泊まる」というのはトラブルなくしようと思うとこのように結構気を使うものです。
単なる節約では済まない部分が結構大きいです。
信用というのはお金で買い戻せませんから、うっかりした無礼が金銭以上の損になることもあります。
その意味ではやはりホテルをとったほうが、お金はかかっても気が楽なのかもしれません。
しかし、もし泊めていただく際には十分な礼儀を持ってお相手のご家族に良い印象をもたれるに越したことはありません。